[美術の窓]
第37回日展(11月2日〜11月24日)

 希う P100 [大判画像] 
<洋画> 2室
2005年 第37回日展

記事の抜粋 
「希う(こいねがう)。木原はいつも椅子に座っている女性を描いていたのだが、今回は立った全体像である。しっかりと表現している。ラメのような白いツーピースの衣装を着ているのだが、その質感にもリアルに迫っているし、それを着る女性の体にはもっと迫って表現しているものがある。皮膚にしても、その中の骨まで描き起こそうとする徹底した写実の力が、この作品の面白さである。しかも、その力が女性を物として扱うのではなく、生きた呼吸する血の流れている女性として、愛情をもって表現している。それがたくさんの鑑賞者の共感を呼ぶ理由だろう。