ヒューマニズム KeyWord17 絵を描き始めた頃、実物そっくりに書くことを目標としていた木原は、今も臨場感のある表現方法を追いかけている。普段、私達が物を認識している形や色は、それぞれの思い入れで随分曖昧なものとなっている。その曖昧さを大事にしながら対象への理解を深めることで認識の曖昧さをなくし、自分に限界をつくらず徹底的に描き込むことを楽しみたいと画家は語る。
木原が描く現代の女性は、とても安らいでいるように見える。心地よい空間の中に安らぐ女性像は、画家のヒューマニズムを体現しているのであろう。