[美術の窓]
■第41回日展(10月31日〜12月7日)

 
「霜月」 30P

[特集] 息をのむ感動! 凄腕写実
2弾 新世代&実力派30人の最新作
実力派の今

記事の抜粋 
 広島を拠点に白日会と日展で発表を重ねる人気画家。人物でも静物でも、 
モノトーンに近い落ち着いた色調の画面が、持ち味だが、近年は緑の樹木や
秋色の枯葉など意識的に色彩を取り入れた作品も発表してきた。
今年の白日会展には自然体に戻って、彩度を抑えた室内の女性像「ROOM」を
発表したところ内閣総理大臣賞を受賞。
 「作品に変化をつけることで新しい発見を模索したんですが、今回はむしろ自分らしい
表現の方で評価されました」
《霜月》はそれと同じ色感で秋の肌寒い空気感を描いた。色を抑えることで女性の肌や
ショールのフォルムが見る者の目になじむ。
 一年前、目を強打して視力が低下し手術を受けた。視力は上がったが画家の感想は
意外なもの。
「以前よりずっとよく見えるようになって、細かい部分まで描けるようになりました。
しかし細かさで勝負したいわけではありません。大きな捉え方で対象を掴むことの方が
本筋でしょう」
 画家の目は新しい目標を見据えているようだ。